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北谷・嘉手納エリアにある元スケーターが営むピザスタンド

2024.5.1

ニューヨークスタイルの本格ピザが楽しめる

那覇空港から県内を南北に縦断する国道58号線、通称「ゴッパチ」の周りにはローカルから愛されるショップ、連日観光客で賑わうショップ、まだあまり知られていない穴場なショップなど魅力的なショップが数多く存在する。
そんなゴッパチを那覇から北上し、嘉手納基地の手前を右手に曲がって緩やかな坂を何度か超えると可愛らしいピザのイラストと存在感のある外観に目を奪われる。ここが元スケーターオーナーが営むニューヨークスタイルのピザスタンド、 “SLAPPY SLICE”だ。

お店の中に入ると、高く抜けた天井と、優しい光がさす大きな窓、そしてゆったりとしたインテリアで開放的な空間になっていた。店内右手のショーケースには薄皮でクリスピータイプのいわば「ニューヨークスタイル」のピザが数種類並んでいる。私が尋ねたときは平日の昼過ぎで4種類。
ニューヨークスタイルピザの醍醐味といえば幅広なスライスを内側に半分に折って食べる食べ方だが、軽めの生地のため女性でも複数のフレーバーを楽しむことができる。もちろん、ホールでのオーダーも可能なので、数人で1つのピザを囲むのも可。
¥380-/スライスから注文できて、さらに10種類から選ぶことができるのでついつい欲張って自分のお腹のキャパを超えてしまいそうだ。
サイドメニュー・ドリンクメニューも豊富で生姜がそのまま入った「アップルジンジャー」はピリッと生姜の香りが広がるのにどこかホームメイドの優しさも感じる味で癖になりそうだ。
ちなみに置いてあるボトルビアはコロナ・ハイネケン・バドワイザー・ハートランド、そしてアサヒスーパードライ。ぜひ次は運転手を引き連れて伺いたいと思う。

写真:左上から時計回りに「ペパロニ」「イタリアンソーセージ」「チーズ」「マルゲリータ」

さらに内装に目を向けると、アールとカーブが合わさったセクションや使い込まれたデッキが置いてあり、ついついここがピザショップであることを忘れてしまう。
なぜこのような空間創りに至ったのか、オーナーに伺った。

 “小さい頃から周りの大人や地元の先輩はスケボーをやっており、中学生になる前には当たり前のように毎日スケパに通い練習をするようになっていた。上京して飲食店で働いていた頃、きっかけがあって雑誌の撮影のためにスケートシーンを撮りにNYへ発つ。その時にコンビニの数よりも多いピザスタンドに驚いて、深夜まで開いているところも多く「滑ってはピザを食べて、滑ってはピザを食べる」という生活をしていたら気がついたらピザの魅力にどっぷりハマっていた。日本に帰って東京のイタリアンで働きつつ、NYでの記憶が色褪せることはなく地元に帰ってピザ屋をやることに決めた。”

ちなみに“SLAPPY SLICE” の由来は、オーナーのお気に入りのトリック「『スラッピー』グラインド」と「『スライス』ピザ」から来ている。店内にお気に入りの技ができるセクションがあるのは、オーナーのライフスタイルが垣間見えて面白い。
メイン通り「ゴッパチ」を一本抜けたこの場所で地元の方たちを暖かく迎える“SLAPPY SLICE”は、オーナーのこだわりが詰まった魅力的なショップだ。

ショップ情報

SLAPPY SLICE

所在地:沖縄県北谷町字吉原89
営業時間:11:00-19:00 (月~金) 11:00-20:00 (土)
定休日:日曜日
TEL:090-9652-5633
Instagram:https://www.instagram.com/slappy_slice/