DO.6

HIPHOPシーンにおけるアナログレコード事情

2024.3.10

手間がかかるほど愛着が湧く、アナログレコードの魅力

渋谷宇田川町エリアには90年代から2000年代前半まで、レコ屋が多数点在していた。

今やさまざまなライフスタイルになくてはならないもの、それは音楽。
毎朝、お気に入りのプレイリストを聴きながら出勤するのが1日の始まりに欠かせない。
HIPHOPシーンの移り変わりとして90年代後半から2000年代にかけての黄金期以降
当時はアナログレコードが中心だったのでレコ屋もたくさんあった。
特に渋谷の宇田川町エリアはマンハッタンやシスコ、DMRなどで毎週発売されるアナログを求めてHIPHOPジャンキーたちがレコ屋にこぞって通っていた。
街にはレコ屋の袋を持って歩く、HIPHOPジャンキーがたくさんいたが、その後PCが主流となり、それに伴いデジタルオーディオプレーヤーなどの普及により、数多くあった
レコ屋もCLOSEしてしまった。

2007年末に実店舗が閉店となった「CISCO渋谷店」の最終日の様子

ただやはりアナログレコードにしかない音質は最高だし保存や持ち運びに手間のかかるのもあるがその分愛着が湧く。ジャケ買いという言葉があるようにジャケットでその曲のイメージが湧くし、アーティストの伝えたいことも伝わるのでジャケットも重要だ。
ただここ数年アナログレコードの魅力を知る人が増え、アナログ人口が増えているのも事実である。下記のグラフを見ても分かるようにアナログレコードの販売数が2015年から比べると2023年は約9倍となっている。

2023年 年間アナログ・レコード売上動向発表(SoundScanJapan調べ)

じゃあなぜアナログレコードが再熱してきているのか?
やはりアナログレコードならではのやわらかさや独特の音質、こだわりが感じられるジャケット、また聴く際にプレイヤーに乗せ針を落とす瞬間などに魅力を感じている人が多そうだ。もちろんデジタルの良さもあるがこういった手間をかけて音楽を聴くというのはとても贅沢な気持ちになるし、毎日の生活がより豊かになるのではないだろうか。

またCLUBはHIPHOPシーンには欠かせない場所だ。同じものを好きなもの同士が集まるコミュニケーションの空間は最高だ。CLUBは音楽を楽しむ場所、音楽を聴きに行く場所として必須な場所であり、音楽を愛する人にとってはなくてはならない場所である。
CLUBに置いてもDJたちのほとんどがアナログレコードからPCでプレイする環境となり
アナログレコードをMILKCRATEで運ぶDJたちが懐かしい。
今でもイベントによってはアナログレコードでDJを聴けるCLUBもあるのでぜひ行ってみてほしい。

まとめ

このようにアナログレコードには音質はもちろん、ジャケットであったりレコードを聴くための手間であったり、愛着が湧く要素がたくさんある。
みなさんもお気に入りのレコードを見つけて、休日にレコードを聴きながら優雅な時を過ごしてみてはいかがだろうか。

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